GT-R|WEBカタログ/1970- KPGC10 GT-R

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1970年10月、3代目スカイライン(ハコスカ)にハードトップが追加されたのを機に、GT-Rのボディも4ドアセダンからハードトップに変更された。そのため、車両型式がPGC10からハードトップを表す“K”を加えたKPGC10となった。ハードトップGT-Rは、従来のセダンGT-Rよりも全長が65mm短くなり、全幅は55mm広く、全高は15mm低い。車両重量も20kg軽くなり、運動性能が向上した。また、前後のウインドウの傾斜をセダンより寝かせたことで空力特性も向上。これらの変更はレース仕様車にも好影響をもたらした。

KPGC10_GT-Rプリンスの至宝というべきS20型エンジンは、セダンGT-Rからそのまま受け継がれた。ただ、排気ガス対策のためにブローバイガス還元装置が取り付けられ、レギュラーガソリン仕様も加わった。性能はハイオク仕様の160ps/7000rpm、18.0kgm/5600prmに対し、レギュラー仕様は圧縮比を9.5から9.0へ下げ、155ps/7000rpm、 17.6kgm/5600rpmとなっている。燃料タンク容量は、4ドアと変わらず100リットル。最高速度は4ドア同様、200km/h(レギュラー仕様195 km/h)と発表されている。ワイドタイヤ装着のため、標準車のリヤフェンダーの「サーフィンライン」をカットし、FRP製オーバーフェンダーを装着したのがハードトップKPGC10 GT-Rの外観上の特徴である。

排気ガス対策に全社を挙げて注力するため日産はワークス活動を中止する。そして日本をオイルショックが襲い、国内モータースポーツは冬の時代を迎える。ワークスGT-Rが再びサーキットに現れるまで、18年もの歳月が必要となった。しかし、このハコスカGT-Rこそが、強いGT-Rのイメージを作り上げた。市販車の総生産台数は1197台。
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