GT-R|WEBカタログ/1973-KPGC110 GT-R

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1972年9月にフルモデルチェンジした4代目のC110系スカイライン、通称「ケンメリ」。歴代のスカイラインの中で最も販売台数が多く、総生産台数は実に67万562台。月販2万台に達していたこともあった超人気車だった。翌年1月に発表・発売されたケンメリGT-R(KPGC110)は、排ガス規制の影響で、たった4ヵ月間しか生産されず、わずか197台で生産を中止した希少モデルとなった。

20071126-kpgc110-04搭載するS20型エンジンは、先代のハコスカGT-Rからまったく変わりなく、レギュラー仕様が用意されているのも同じ。ただし、燃料タンク容量が100リットルから55 リットルに小さくなっている。ボディは、全長で130mm、全幅で30mm、ホイールベースで40mm拡大された。車重は45kg増の1145kg。標準車の2000GTとは、4輪オーバーフェンダーとリヤスポイラーの有無で容易に見分けがつく。また、フロントグリルも専用品の精悍なブラックマスクになった。フロント・ストラット、リヤ・セミトレーリングアームのレイアウトは変わらないものの、リヤにスタビライザーを標準装備。ブレーキはマスターバック付きの4輪ディスクブレーキになり、シャシーはより高性能化された。発表当時の価格は162万円。総生産台数は197台。

1972年10月の東京モーターショーに参考出品車として新型スカイラインのレース仕様が展示されたが、それがケンメリGT-Rの初のお披露目だった。4輪を覆う幅広のオーバーフェンダー、前後のスポイラー、ヘッドライトを取り去ったレーシングジャケット。左右のドアにはゼッケン“73”と入れられ、73年シーズンに向けてのTSマシンのプレゼンテーションモデルであることが想像された。ただ、エンジンはワークス仕様の機械式インジェクションではなく、キャブ仕様が搭載されていたというから本格的な開発車両ではなく、あくまでも展示を目的としたものだった。
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