GT-R|WEBカタログ/1999- BNR34GT-R詳解

BNR34

RB26DETT型エンジンとアテーサE-TSシステムを搭載し復活を遂げたスカイラインGT-Rは、このR34型で最終章を迎える。自主規制のため最高出力は280psであったが熟成され、アドバンスドエアロシステムという空力パーツを取り入れるなど進化し続けたのである。

RB26DETT型最終モデル

登場は1999年1月。R33型GT-Rと同様に東京オートサロンで発表された。R33で不評だったボディサイズはコンパクト化され、全長は75mm、ホイールベースは55mmサイズダウンされている。グレード体系は、標準モデルとアドバンスドエアロシステムと称する空力パーツを纏い、アクティブLSD、アテーサE-TS PROを備えるVスペックのほか、レースマシンベースのN1の3種類。ホイールは全車18インチと大径化され、ブレーキはR33GT-RやR32GT-R Vスペックと同様にブレンボ製を採用。キャリパーはゴールドに塗装されている。

rb26dettエンジンは、RB26DETT型を継承し、最高出力は280ps。タービンはボールベアリングタイプへ変更され、レスポンスがアップしたほか、エンジン特性の変更によって最大トルクは40kg-mと太くなっている。なお、N1にはセラミックではなくメタルタービンを採用する。点火方式も変更され、従来のパワートランジスタは、各気筒に装着されるダイレクトイグニッションに内蔵化された。また、ヘッドカバーには赤い塗装を施し、プラグカバーは「SKYLINE GT-R NISSAN」と変更している。ミッションは、R33GT-R後期発表前から噂されていた6速化を実現。スープラと同じくゲトラグ製を採用した。これと同時にファイナルギアは、従来の4.111から3.545へ変更され、ハイギヤードタイプとして燃費性能も向上している。LSDは、Vスペックがアクティブ、標準モデルはメカニカル式とR33GT-Rと同様の設定になっている。

インテリアは、ステアリングが3本スポークタイプに変更。R32からR33で採用されていた3連メーターの代わりにマルチファンクションディスプレイが搭載され、多くのデータを確認できるようになった。また、Vスペックのタコメーターは、3000rpm以下の目盛りが圧縮されている。

コストダウンされた後期型

2000年10月にマイナーチェンジを受ける。前後のシートがグレーからブラックになり、ウィンカーレンズがクリアタイプに変更された。グレードはVスペックがVスペックⅡへと進化し、量産車初となるNASAダクト付カーボン製ボンネットを採用。また、リアブレーキローターは、N1仕様と同じ大径タイプに変更された。しかし、このマイナーチェンジ以降GT-Rの生産は村山工場から栃木工場へ移管、部品の素材変更や削減などのコストダウンが図られ、タービンブローしやすいなど後期型特有のトラブルを抱えた。

1gtr01年には、乗り心地を重視したサスペンション、本革シート、リム径の太い専用ステアリングを採用するMスペックを設定する。しかし、ケンメリGT-Rが排ガス規制に適合できず生産終了したのと同じように、R34GT-Rも平成12年度排ガス規制によって02年に生産終了。その最後の記念モデルとしてGT-Rの故郷「ニュルブルクリンク」に由来する「Nur」、VスペックⅡNurとMスペックNurを2002年1月24日に1000台限定で発売。発売と同時に即日完売と日産は公表しているが実際は300台限定モデルで2001年10月から予約を受け付けたが予想以上のオーダーがあり、限定数を500台に変更するも発売日前に完売。日産自動車へクレームが殺到したことから最終的に限定数を1000台に変更している。

Nurは、N1仕様のエンジンをベースにピストンやコンロッドの重量バランス取りが行われ、また、ニュルエンジンである証としてヘッドカバーはゴールドに塗装されている。その他、専用色としてボディカラーにミレニアムジェイドを追加。ゴールドのコーションプレートを採用しN1仕様のメタル製タービン、ウォーターポンプ、エギゾーストマニホールドに変更、スピードメーターは300km/hに拡大された特別なクルマだった。総生産台数は12,175台。