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特集・HPI開発部長の平賀さんが解説する第二世代GT-Rの冷却対策 オイルクーラー編

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RB26DETTにオイルクーラーは必須

RB26DETTエンジンは、グループAレースでの使用を前提に設計されていたので、ストリートで使うには非常にタフなエンジンだ。しかし、弱点がないわけではない。その数少ないウィークポイントのひとつが、大容量の空冷式オイルクーラーを標準装備していないので、サーキット走行や夏場の高速連続走行で油温が上昇しやすいということ。

このサイトの読者なら当然知っていることと思うが、N1ベース仕様を除くノーマルのRB26DETTエンジンには申し訳程度の水冷式オイルクーラーしか搭載されていない。そのためR32GT-Rの時代から、色々なメーカーからアフターパーツとして空冷式オイルクーラーが発売されてきた。純正オプションで空冷式オイルクーラーが用意されたのは、R33GT-Rの後期型から。

そのオイルクーラーもただ取り付けただけでは、その能力を100%発揮できない。第二世代GT-Rのオイルクーラーの設置場所は、フロントバンパーの助手席側が多い。ポイントは、冷却した風を確実に抜いてあげること。タイヤハウスを覆っているインナーフェンダーを加工してラジエターからの冷却風を通す穴を開けるのだ。これが不十分だとオイルクーラーは思ったほど冷やしてくれない。

高温に耐える化学合成オイル使用が常識

RB26DETTエンジンで夏を迎える前にまず必要なのが、エンジンオイルの交換だろう。通勤やドライブ等の完全なストリートユースなら、最近の高性能な化学合成オイルだと交換サイクルは6ヶ月もしくは5000kmの早いほうで十分だが、本格的な夏を迎える前にオイル交換するのがおすすめ。5W-60、5W-50、10W-50、0W-40といった粘度の化学合成オイルが、RB26DETTエンジンには向いている。新車時に充填されていた純正オイルは、7.5W-30のSG級ターボ用と拍子抜けしそうなほどの普通のオイル。ちなみに、R35GT-Rに使用する純正指定のモービル1は0W-40だ。

さて、「サーキット走行したらエンジンオイルはダメになるから交換すべし」という話をよく聞く。その理由は何か?
サーキット走行をすると油温が上昇し、オイルクーラーを装備していないノーマルGT-Rなら150℃近くなることもしばしば。しかも、油温が上昇するにつれて、油圧が急に下がることがある。これはエンジンオイルが長時間高温にさらされると、オイルの分子構造のつながりが切れて粘度が低下し、どんどんオイルとしての機能をなくしてしまうからだ。すると、エンジンの可動部分(クランクシャフト、ピストン、カムシャフトなど)で油膜が切れ、金属同士が接触し金属磨耗と摩擦熱で焼き付きが起こる危険性が急上昇する。

分子レベルで構造の変化したオイルは、もとの性能に戻らない。しかも、たとえ化学合成オイルであっても温度に比例して酸化が進む。両方の意味で、高温にさらされたオイルは、性能が大幅に低下してしまっているのだ。そのため、サーキット走行後のオイル交換は欠かせない。
ストリート走行で適切な油温で走っていれば、オイルの分子構造がこわれるということはないが、空気に触れることや油温上昇による酸化は進む。また、オイルの中にカーボンやスラッジを取り込む清浄作用も低下してくるので、メンテナンスにオイル交換は欠かせない。

■取材協力
HPI株式会社エイチ・ピー・アイ(HPI)
東京都江戸川区松江2-10-20(本社)
TEL:03-5663-2551
Official Website:http://hpi.co.jp/
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