先日、ニューホンダNSXの情報をお届けしたが、今度は、北米から新たな刺客が現れた。
ナント、新型コルベットZR1がニュルブルクリンクで7分26秒4を記録したというのだ。

Text: Shunsuke Takeuchi
Photo: General Motors



6月25日に発表された新型コルベットZR1に関するシボレーのニュースリリースは以下のようなもの。
・0-60マイル(約96km/h)加速:3.4秒
・0-100マイル(約160km/h)加速:7.0秒
・0-1/4マイル(約400m)加速:通過タイム11.3秒、時速211km/h

コルベットZR1の最高速度は330km/hと、これまでのコルベットのなかで最速を誇る。そして、間違いなく世界トップレベルの実力をもつコルベットZR1は、コストパフォーマンスにおいてもライバルを圧倒する。
シボレー北米担当副社長、エド・ペパーは「コルベットZR1はどこから見ても素晴らしいマシンだ。性能、価格、燃費のバランスという点で、これ以上の車は世界中を探してもない」と話した。

パワーユニット
新型LS9型6.2リッタースーパーチャージャー付きスモールブロックエンジンを搭載。第6世代となるスーパーチャージャーが、LS9型エンジンの高出力と高トルクを実現。このエンジンはミシガン州ウィクソムにあるGMのパフォーマンス・ビルド・センターで手作業によって組み立てられる。

一方、別の海外サイトの情報によれば、ZR1に搭載されるエンジンは6.2リッターV8エンジンで、鋳鉄ライナーを組み込んだアルミシリンダーブロック。これにチタンコンロッドや鍛造ピストンを組み込み、潤滑方式はドライサンプを採用。最大出力は638馬力を絞り出すらしい。組み合わされるパワートレーンはトランスアクスルの6速マニュアル。クラッチはツインプレートとのこと。これらのユニットをアルミ製のシャシーにドッキングしているらしい。また、ブレーキはフロントφ394のローターに6PODキャリパー、リアφ380ローターに4PODキャリパーの組み合わせで、現在、量産車としては世界最大のブレーキシステムを謳っている。

さて、冒頭のニュルにおけるタイムアタックの結果に関して、GMのサイト内のブログでZR1のチーフエンジニアは以下のように語っている。

コルベットチーフエンジニア Tadge J. Juechter
多くの皆さんは、ZR1がニュルブルクリンクでどのくらい速いのか興味があることでしょう。多くのカーエンスージアストにとってニュルはとても親しみ深い場所です。1920年代にドイツのケルン郊外に建設された”リング”は世界でもっともタフでチャレンジングなサーキットとして知られています。

この2週間、私たちはZR1を生産する前の最終的なチューニングとテストをニュルで行っていました。6月27日(金)の早朝、GMの開発エンジニアJim MeroがコルベットZR1でニュルブルクリンクを7分26秒4でラップしました。
ラップの後、Jimはサーキットのコンディションについて、メインストレートの強い向かい風以外はおおむね良いコンディションだったと語っていましたが、同時に、いくつかの箇所はもっと速く走れたとも感じていました。

テスト車は、通信機器と安全装備以外は完全なノーマル状態でした。タイヤも生産車のミシュランパイロットスポーツ2。このタイヤはZR1専用開発で、ウェット性能も摩耗性能も、ドライでのロードホールディングも優れたタイヤです。シャシーアライメントと車高も完全に生産状態でした。同様に、エンジンセッティングや排ガス性能も完全なノーマル。ガソリンもレースガスではなく、ガソリンスタンドで手に入る通常のものを使用しました。このタイムを記録した車両は、ケンタッキー州のボーリンググリーン工場で生産され、今年の夏以降に世界中でお客様の手に届くZR1と全く同じ仕様なのです。

プロダクションカーとして最速のラップタイムを発表してはいますが、ニュルブルクリンクでのラップタイムはZR1の開発において最もプライオリティの高いものではありません。本当のことを言うと、もし私たちがニュルでのラップタイムを最優先に考えてしまうと、このクルマはアメリカの道路でのドライビングプレジャーは損なわれてしまったでしょう。ZR1はサーキットでとび抜けた性能を発揮しますが、他の超ハイパフォーマンスカーたちとは異なり高い日常性も兼ね備えているのです。

測定したラップタイムは、スタンディングスタートのプラクティスからのローリングスタートで計測しました。これは昨今の他社のやり方に倣ったものです。ラップタイムは電子計測され、二つの手元のストップウォッチでも確認しました。さらに、ドイツから開発チームが帰ってくれば車載ビデオもお見せすることができるでしょう。
7月7日を楽しみにしていてください!

7月7日と言えば、NISSAN GT-Rの北米での発売日である。
この挑戦状とも受け取れるチーフエンジニアのコメント。はたして水野氏はどう受け止めるのか。

Link: コルベットZR1:ニュル7分26秒4のインカービデオ!