2008第6戦鈴鹿1000km:決勝レポート
2008/08/24
カテゴリ: 2008 第6戦 鈴鹿1000km
ライター: GTR-World.net
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37回目を迎える真夏の鈴鹿1000kmは、数々の名勝負を生んできた。今年もまた、大きな感動を呼ぶ、卓越した走りとクリーンなバトルがファンを魅了した。
13時。豪雨の昨日と打って変わり、ドライのコンディションでフォーメーションラップがスタート。珍しく涼しいコンディションがドライバーとマシンの負担を軽くしている。
ゆっくりとしたローリングラップの後、173周・1000km先のゴールを目指して全車フルスロット。ホールショットを奪ったのは、ポールの#22モチュールオーテックGT-R。その後に#17リアルNSX、#1 ARTA NSX、#12カルソニックGT-R、#36ペトロナスSC430、#35宝山SC430、#23ザナヴィニスモGT-Rとグリッド順で続く。
序盤、#22モチュールオーテックGT-R、#17リアルNSX、#12カルソニックGT-Rの3台が抜け出し接近戦を展開。8周目には早くもGT500のトップ集団がGT300に追いつく。13周目を終了したところで、雨粒がポツポツ落ち始める。グランドスタンドでも傘が開き、西コースでは雨になるものの、本降りにはならない。結局、雨は次第に上がり、天気予報どおり天候は回復に向かう。
16周目、スタート前からトラブルが続出していたNSXにまたしてもトラブル発生。#1 ARTA NSXがシケインでスローダウンしそのままピットロードに滑り込む。リアホイールのセンターロック緩みが原因。すぐに締め直してピットアウト。NSX勢は不安を抱えての戦いになるのか?
しかし、不運続きのNSXの中でも#100レイブリックNSXは違った。ピットスタートからの追い上げが凄まじく、20周目にはGT300全車をパスしてGT500の最後尾を走っていた#3イエローハットGT-Rをも抜いた。その勢いは止まらず、#100レイブリックNSXは37周目についに6番手まで上昇。波乱の1000kmレースの主役になりそうな予感。
250km・44周目のオーダーは、#22モチュールオーテックGT-R、#6ENEOS SC430、#17リアルNSX、#36ペトロナスSC430、#100レイブリックNSX、#23ザナヴィニスモGT-R、#24ウッドワンGT-R、#12カルソニックGT-R、#32の順。
トップを走る#22モチュールオーテックGT-Rに、#6ENEOS SC430が追いつきバトルを展開。49周目、#6 ENEOS SC430の飯田章がそれまでレースをリードしていた#22モチュールオーテックGT-Rの柳田真孝を1コーナーでパス。はじめてGT-Rがこのレースの主役の座をSC430に渡す。
15時すぎの折り返しの500km・87周終了時の順位は、#100レイブリックNSX、#12カルソニックGT-R、#23ザナヴィニスモGT-R、#36ペトロナスSC430、#22モチュールオーテックGT-R、#24ウッドワンGT-R、#17リアルNSX、#3イエローハットGT-R、#35宝山SC430、#6ENEOS SC430の順。ピットインのタイミングもあるが、ピットスタートした#100レイブリックNSXがトップに立つとはだれもが予想だにしない展開。
3番手争いの#23ザナヴィニスモGT-Rと#36ペトロナスSC430のバトルは、接触ギリギリの激しさ。最終コーナーから#23ザナヴィニスモGT-Rのインを突いた#36ペトロナスSC430が、コンクリートウォールに擦り付けんばかりのラインでストレートで並びかけ、1コーナーの飛び込みでパッシング。クリーンでハイレベルな戦いにスタンドも沸く。
100周目。奇跡の快進撃を続ける#100レイブリックNSXは、ライバルを抑えてレースを支配し始める。GT-R勢では、#23ザナヴィニスモGT-Rが3番手で追撃。
#22モチュールオーテックGT-Rも優勝を狙える位置で周回を続ける。115周で#22モチュールオーテックGT-Rがピットイン。ドライバーをシュワガーに交代してコースに戻すが、118周に入ったところで、なんとリアカウルが浮き上がるトラブルが発生。オレンジボールが出される前に、シュワガーはピットインしてガムテープで修復。すぐにコースに復帰するが、優勝争いから遠のく。
しかし、ここから今度はカルソニックGT-Rの追撃が始まった。今季、不運なトラブルで成績の残せていない#12カルソニックGT-Rが、#100レイブリックNSXを追う。残り300kmの時点で#100レイブリックNSXとの差は11秒。トップの#100レイブリックNSXは#12カルソニックGT-Rとの差を見て逃げる展開。#12カルソニックGT-Rがラップを縮めると、#100レイブリックNSXも逃げを打つ。しかし、#12カルソニックGT-Rがジワジワと差を詰め、残り37周の時点で#100レイブリックNSXに4秒877差と迫る。
137周目。先に動いたのはトップを走る#100レイブリックNSX。ピットインし、フロントタイヤのみを交換して47秒6でピットアウト。ドライバーは井出に交代。
次周、今度は#12カルソニックGT-Rがピットイン。ここでピット作業で#100レイブリックNSXの前に出られる可能性が出てきた。インパルのピットクルーは、43秒の早業でマシンをコースに送り出す。ドライバーは松田からS・フィリップに交代。
果たして、#12カルソニックGT-Rは#100レイブリックNSXの前でコースに復帰することに成功。しかし、アウトラップのタイヤの冷えた状態では、1周前にコースインした#100レイブリックNSXに追いつかれる。渾身のアタックを続けるフィリップの頑張りで#12カルソニックGT-Rはリードを保つ。
だが、このレースで一番の走りをする#100レイブリックNSX井出は速かった。残り25周になったヘアピンで急接近。150周目の2台の差はわずか0.42秒。サーキットは2台のマッチレースに沸く。
テールtoノーズの攻防は日が落ち始めても続く。ところが、ラップタイムが安定している#12カルソニックGT-R に対し、#100レイブリックNSXはタイヤが辛くなってきたのか徐々に遅れ始める。ついには、後に続いていた周回遅れの#38にも前に出られてしまう。ここで勝負あり。
19時2分。すっかり暗くなった鈴鹿サーキットのゴールラインを青いGT-Rがトップで駆け抜けた。カルソニックは2年ぶりのSUPER GT勝利。奇しくも前回も鈴鹿1000kmだった。5台のGT-Rは全車トップ10に入る活躍。GT-Rの耐久マシンとしての性能と信頼性の高さを証明する1戦となった。
□決勝レース 天候:晴 | コース:ドライ
Text: Katsuhide Sugino
Photo: Takahiro Masuda
Photo: Takahiro Masuda
13時。豪雨の昨日と打って変わり、ドライのコンディションでフォーメーションラップがスタート。珍しく涼しいコンディションがドライバーとマシンの負担を軽くしている。
ゆっくりとしたローリングラップの後、173周・1000km先のゴールを目指して全車フルスロット。ホールショットを奪ったのは、ポールの#22モチュールオーテックGT-R。その後に#17リアルNSX、#1 ARTA NSX、#12カルソニックGT-R、#36ペトロナスSC430、#35宝山SC430、#23ザナヴィニスモGT-Rとグリッド順で続く。
序盤、#22モチュールオーテックGT-R、#17リアルNSX、#12カルソニックGT-Rの3台が抜け出し接近戦を展開。8周目には早くもGT500のトップ集団がGT300に追いつく。13周目を終了したところで、雨粒がポツポツ落ち始める。グランドスタンドでも傘が開き、西コースでは雨になるものの、本降りにはならない。結局、雨は次第に上がり、天気予報どおり天候は回復に向かう。
16周目、スタート前からトラブルが続出していたNSXにまたしてもトラブル発生。#1 ARTA NSXがシケインでスローダウンしそのままピットロードに滑り込む。リアホイールのセンターロック緩みが原因。すぐに締め直してピットアウト。NSX勢は不安を抱えての戦いになるのか?
しかし、不運続きのNSXの中でも#100レイブリックNSXは違った。ピットスタートからの追い上げが凄まじく、20周目にはGT300全車をパスしてGT500の最後尾を走っていた#3イエローハットGT-Rをも抜いた。その勢いは止まらず、#100レイブリックNSXは37周目についに6番手まで上昇。波乱の1000kmレースの主役になりそうな予感。
250km・44周目のオーダーは、#22モチュールオーテックGT-R、#6ENEOS SC430、#17リアルNSX、#36ペトロナスSC430、#100レイブリックNSX、#23ザナヴィニスモGT-R、#24ウッドワンGT-R、#12カルソニックGT-R、#32の順。
トップを走る#22モチュールオーテックGT-Rに、#6ENEOS SC430が追いつきバトルを展開。49周目、#6 ENEOS SC430の飯田章がそれまでレースをリードしていた#22モチュールオーテックGT-Rの柳田真孝を1コーナーでパス。はじめてGT-Rがこのレースの主役の座をSC430に渡す。
15時すぎの折り返しの500km・87周終了時の順位は、#100レイブリックNSX、#12カルソニックGT-R、#23ザナヴィニスモGT-R、#36ペトロナスSC430、#22モチュールオーテックGT-R、#24ウッドワンGT-R、#17リアルNSX、#3イエローハットGT-R、#35宝山SC430、#6ENEOS SC430の順。ピットインのタイミングもあるが、ピットスタートした#100レイブリックNSXがトップに立つとはだれもが予想だにしない展開。
3番手争いの#23ザナヴィニスモGT-Rと#36ペトロナスSC430のバトルは、接触ギリギリの激しさ。最終コーナーから#23ザナヴィニスモGT-Rのインを突いた#36ペトロナスSC430が、コンクリートウォールに擦り付けんばかりのラインでストレートで並びかけ、1コーナーの飛び込みでパッシング。クリーンでハイレベルな戦いにスタンドも沸く。
100周目。奇跡の快進撃を続ける#100レイブリックNSXは、ライバルを抑えてレースを支配し始める。GT-R勢では、#23ザナヴィニスモGT-Rが3番手で追撃。
#22モチュールオーテックGT-Rも優勝を狙える位置で周回を続ける。115周で#22モチュールオーテックGT-Rがピットイン。ドライバーをシュワガーに交代してコースに戻すが、118周に入ったところで、なんとリアカウルが浮き上がるトラブルが発生。オレンジボールが出される前に、シュワガーはピットインしてガムテープで修復。すぐにコースに復帰するが、優勝争いから遠のく。
しかし、ここから今度はカルソニックGT-Rの追撃が始まった。今季、不運なトラブルで成績の残せていない#12カルソニックGT-Rが、#100レイブリックNSXを追う。残り300kmの時点で#100レイブリックNSXとの差は11秒。トップの#100レイブリックNSXは#12カルソニックGT-Rとの差を見て逃げる展開。#12カルソニックGT-Rがラップを縮めると、#100レイブリックNSXも逃げを打つ。しかし、#12カルソニックGT-Rがジワジワと差を詰め、残り37周の時点で#100レイブリックNSXに4秒877差と迫る。
137周目。先に動いたのはトップを走る#100レイブリックNSX。ピットインし、フロントタイヤのみを交換して47秒6でピットアウト。ドライバーは井出に交代。
次周、今度は#12カルソニックGT-Rがピットイン。ここでピット作業で#100レイブリックNSXの前に出られる可能性が出てきた。インパルのピットクルーは、43秒の早業でマシンをコースに送り出す。ドライバーは松田からS・フィリップに交代。
果たして、#12カルソニックGT-Rは#100レイブリックNSXの前でコースに復帰することに成功。しかし、アウトラップのタイヤの冷えた状態では、1周前にコースインした#100レイブリックNSXに追いつかれる。渾身のアタックを続けるフィリップの頑張りで#12カルソニックGT-Rはリードを保つ。
だが、このレースで一番の走りをする#100レイブリックNSX井出は速かった。残り25周になったヘアピンで急接近。150周目の2台の差はわずか0.42秒。サーキットは2台のマッチレースに沸く。
テールtoノーズの攻防は日が落ち始めても続く。ところが、ラップタイムが安定している#12カルソニックGT-R に対し、#100レイブリックNSXはタイヤが辛くなってきたのか徐々に遅れ始める。ついには、後に続いていた周回遅れの#38にも前に出られてしまう。ここで勝負あり。
19時2分。すっかり暗くなった鈴鹿サーキットのゴールラインを青いGT-Rがトップで駆け抜けた。カルソニックは2年ぶりのSUPER GT勝利。奇しくも前回も鈴鹿1000kmだった。5台のGT-Rは全車トップ10に入る活躍。GT-Rの耐久マシンとしての性能と信頼性の高さを証明する1戦となった。
□決勝レース 天候:晴 | コース:ドライ
| GT500クラス/決勝結果 | ||||||||
| Pos. | No. | Car | Driver | Time/Diff. | Laps | Tire | WH | |
| 1 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 セバスチャン・フィリップ | 5:56'31.327 | 173 | BS | +1 | |
| 2 | 100 | RAYBRIG NSX | 井出 有治 細川 慎弥 松浦 孝亮 | 0'07.866 | 173 | BS | 10 | |
| 3 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー カルロ・バンダム | 0'34.598 | 173 | BS | 30 | |
| 4 | 22 | MOTUL AUTECH GT-R | ミハエル・クルム 柳田 真孝 ドミニク・シュワガー | 0'35.062 | 173 | BS | 20 | |
| 5 | 3 | YellowHat YMS TOMICA GT-R | ロニー・クインタレッリ 横溝 直輝 | 0'41.833 | 173 | BS | +1 | |
| 6 | 6 | ENEOS SC430 | 飯田 章 ビヨン・ビルドハイム ロベルト・ストレイト | 0'51.810 | 173 | BS | ||
| 7 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion GT-R | J.P・デ・オリベイラ 荒 聖治 | 1'24.333 | 173 | YH | 35 | |
| 8 | 23 | XANAVI NISMO GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ ファビオ・カルボーン | 2'00.744 | 173 | BS | 55 | |
| 9 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | 1Lap | 172 | BS | 55 | |
| 10 | 35 | 宝山 KRAFT SC430 | ピーター・ダンブレック 片岡 龍也 | 1Lap | 172 | BS | 30 | |
| 11 | 32 | EPSON NSX | ロイック・デュバル 平中 克幸 | 2Laps | 171 | DL | ||
| 12 | 18 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍 小暮 卓史 | 4Laps | 169 | BS | 110 | |
| 13 | 1 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン 伊沢 拓也 | 6Laps | 167 | BS | ||
| 14 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 石浦 宏明 | 35Laps | 138 | YH | 20 | |
| 15 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | 高木 虎之介 アンドレ・クート 嵯峨 宏紀 | 40Laps | 133 | DL | +2 | |
| GT500 規定周回数:121 | ||||||||
| 17 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 塚越 広大 | 54Laps | 119 | BS | 5 | ||










