恐るべき速さ!! 59秒367をマーク

マインズR35GT-Rの筑波サーキットテストはこの日で3回目。開発パーツを装着しての、シークレットテストだ。
GT-Rのチューニングにおいて、常に本物志向の商品をリリースしてきたマインズ。R35GT-Rの開発テストに、われわれGTR-WORLD.net編集部が立ち会うことが許された。マインズのパーツ開発は、いったいどこまで進んでいるのか? そしてその実力は?  
クルマはもちろん、R35GT-Rのマインズ開発車両。場所は筑波サーキット。独占取材であるものの、極秘のプライベートテストであるため、スチール撮影と、走りの映像取材のみ許された。2月15日。快晴の筑波サーキットで山野哲也選手のドライブにより記録されたベストタイムは59秒367。その恐るべき速さは、すでにGTR-WORLD TVで公開した映像の通り。

Text: Katsuhide Sugino
Photo: Kazuhito Kikuchi




この日、マインズR35GT-R開発車両をドライブしたのは山野哲也選手。
いち早くR35GT-Rのチューニングパーツ開発に着手したマインズ。他のショップに先駆け、すでに昨年末にはサスペンションのテストを開始。1月初めのオートサロンでは、ザックスのダンパーとアイバッハのスプリングを組み合わせたサスペンションキットを2スペックと、ビッグブレーキローター、チタンマフラーを展示。
マインズの看板商品であるVX-ROMについては、カタログに予価という表現で掲載。発売時期もその時点では、近日中というものの具体的な発売時期は明らかにされなかった。スピードリミッター、燃調、点火時期、電子スロットル、可変バルタイなど多岐にわたるコントロールが可能とカタログには説明されていたのだが…。




今回は2セッション、合計10ラップ程度のテストであっさり59秒367を記録。。
しかしながら、それらのパーツをすべて組み込んだ状態では、展示されることはあったものの、公開の状態でテストすることは今までなかった。それが、今回、われわれの面前で行なわれたのである。
テストに立ち会ったわれわれに、新倉代表から現在のスペックを事細かに説明されることはなかったが、ベストラップを記録したのはSタイヤではなく純正タイヤであることと、すでにVX-ROMのスペックは完成の域に達していて、ブーストアップしていることは明かされた。だが、エンジン内部のチューニングの有無などについては明らかになっていない。
とにかく、ノーマルとは比べ物にならないくらい速い。それは加速だけでなく、コーナリングも安定していて速い。




ノーマルよりも明らかに速い!挙動もまさにレーシングカーのようなクイックさだ。
昨年12月初めに完全ノーマルでアタックしたときに比べ、無駄な動きが少なく、まるでレーシングカーのような挙動。というより、59秒367というタイムはグループA仕様のR32GT-Rの決勝ラップと比べても遜色のないタイムなのだ。15年以上も前とはいえ、550psから600psを搾り出していたグループAと変わらないタイムをノーマルタイヤで出してしまうとは…。しかもグループAの最低車重は1260kg。対するR35GT-Rは、マインズの開発車両はバケットシートへの交換やチタンマフラーで60kgぐらいは軽くなっているというが、それでも1680kgはある。
その差、420kg。今までの常識なら、たとえ馬力が同じ、いや上回っていてもまったくR35には勝ち目の無い重量差だ。それをノーマルタイヤのまま、イトも簡単に埋めてしまうチューンドR35GT-R。その潜在能力を誉めるべきか、マインズの技術と開発力の高さを誉めるべきか…。


59秒367というタイムを記録した山野哲也選手の表情にも安堵の色が見える。
いずれにせよ、R35GT-Rはとてつもない速さを生み出す可能性に満ちた、チューニングの格好のベース車であることは明らかになった。
R32GT-Rの時代から、筑波1分切りをターゲットに開発を進めていたマインズ。そのチャレンジは、チューナーのロマンであり周囲のライバルたちのよき目標となってきた。R35GT-Rで、いち早く59秒台前半をマークしたことは、業界に衝撃を与えたに違いない。
新倉代表は、車格に相応しい、高価ではあるが今までにない高品質なパーツ開発をじっくりと時間をかけてしていくという。この先、どんなパーツ展開が待っているのか。

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